子供の才能を伸ばす教育を
教師塾、教員研修、セミナー、講演などの活動と、 教育への想い、教育論を語ります。 「教師」「保護者」そして「子供に関わる多くの方」へのメッセージ @T's skill教育技術研究所
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自然を常識にするために
私の知人がある先生の話をしてくれました。
その先生は医学者なのですが、
理科はとても得意だったそうです。

そして、なぜ、それが得意だったのかと言うと
虫や植物のことが暗記をしなければいけない知識ではなく
普段から目にする常識、だったからだそうです。

覚えなければいけない、と思って学習してきたのではなく
うんうん、それは常識だよね、という学習だったため
大きな苦労をすることなく
自分の経験と知識を結びつける作業をするだけで
定着をしていったそうです。


大切なのは
常識だよね、と思える引き出しが沢山あること。

でも、それは暗記ではなく経験によって身に付くもの。
受験理科を指導していて非常に気になる事が
理科は知識の暗記だ、と勘違いしていて
文字の情報を詰め込めばそれで良い、と思っている方が非常に多いということ。

それでは理科が、特に生物が嫌いになるはずです。

だって、知らない、イメージのつかない事柄を
ただ丸暗記しなければいけないから・・・

本当に生物単元の知識が強い子供は
文字の知識とイメージがしっかりと結びついている子供です。

しかも、イメージが経験によって常識になっているケースなら最高です。


例えば昆虫の話をしていて
足の本数を6本、と聞いて、「昆虫の足は6本、昆虫の足は6本・・・」
と丸暗記する子供と

昆虫の足・・・ああ、6本だったよ、常識だよ。
と言って、知識を確認できる子供とでは
明らかに知識の定着が異なります。


前者は6という数字しか頭に入りませんが
後者には数字以外にも姿がイメージされ、昆虫の身体のつくりまでを思い出して
繋がった知識として理解をしていくからです。

一つの知識と結びつく引き出しが格段に増えますよね。


ですから
できるだけ小さい時期に
自然と触れ合ったり、様々な現象を体験させる事はとても大切なのです。
土と触れ合うことを汚い、と避けさせる現代の子供は
そこが非常に弱い。

現実に、昆虫の足を頭と胸と腹のそれぞれにつけた図を出して
間違いを直させる問題を出題したことがあるのですが
正しく正解できた生徒はわずかに3割程度。

昆虫の足は胸に6本ついている、という選択肢は選べているにも関わらず・・・

要するに文字で丸暗記しているだけで
実際に見て使える、活きた知識になっていない証拠です。

知識は覚えれば良い
そうではないのです。

どれだけ身近に経験させて、常識化した引き出しを作ることができたのかで
覚えた知識が、使える知識にも、使えない知識にもなるのです。

しかし、受験を考えているのなら
受験勉強を始める前にその勝負は決まっています。

理科を常識として身に付けるために
外へ出て、お父さんと一緒に植物や虫をとったり、鳥の鳴き声に耳を傾けたり
森林に出かけてみたり、果物をとってみたりする経験を
させてあげると良いでしょう。

さらに、同時に
小学校に上がるくらいの時期になったら
分かり易い図解のついた図鑑の様なものを与えると良いでしょう。


私も従兄弟と昆虫を捕りに行ったりした経験が大きかったと思います。
その内、自分でも捕まえるようになり、
昆虫に興味が出て、そこから草や花との関係や名前を覚えていきました。

知りたい、と思うから
自分で調べて勝手に覚えていくんですよね。
そのとき、図鑑があると効果絶大です。
調べたい、と思ったとき、調べられますから・・・

発見できた時、その喜びは計り知れません。
その様な積み重ねが理科の使える知識を身に付けるヒケツなんだと思います。


でも、この様なこと
実は昔の子供にとっては常識だったんですよね。


参考になりましたでしょうか。
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プロフィール

moro(諸葛正弥)

  • Author:moro(諸葛正弥)
  • 自己紹介
    ・教育技術コンサルタント
     T's skill教育技術研究所代表
    ・NPO法人交流分析協会会員
     交流分析士
    ・日本教育工学会 会員
    ・建築家

    ■明治図書より
    進学塾講師が書いた日本初の教育図書
    「人気塾講師直伝!イラスト図解でわかるプロ教師力アップ術55」を出版
    現在、第7版
    ■毎日コミュニケーションズより
    「フィンランドメソッド実践ドリル」を出版
    現在、第5版
    ■メールマガジンも発行しています
     「せんせいのスキル」
    e-mail:
    長年の大手進学塾講師経験や研修担当経験を経て「T's skill教師塾」を設立し、塾講師出身の教員研修講師として活動。
    私立中高一貫校、教育委員会、専門学校など研修や講演、顧問などを通じ、学校教育改革を提案中。

    これまでの数々の講演・研修ではこれまでの研修と違う、こういう研修を早く受けたかった、と高い評価を頂いております。

    T's skill「教師塾」を開催
    授業技術の研修・講義など各地で実施
    各種教育セミナーも開催予定
    全国から数多くのお問い合わせを頂いております

    2008年メディア関連の履歴
    ■NHK「おはようニッポン」
    ■TBS「ピンポン」
    ■ラジオ「J−WAVE」
    ■雑誌「R25」
    ■新聞「日刊ゲンダイ」
    ■雑誌「東洋経済」(書評)
    ■出版「フィンランドメソッド実践ドリル」
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