子供の才能を伸ばす教育を
教師塾、教員研修、セミナー、講演などの活動と、 教育への想い、教育論を語ります。 「教師」「保護者」そして「子供に関わる多くの方」へのメッセージ @T's skill教育技術研究所
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頭ごなしは反発の素
子供が何かを言ってきて
それが間違いであったとしましょう。

そうすると
つい、頭ごなしに叱ってしまったり
否定してしまったりするものです。


仮に兄弟ゲンカをしていたとしましょう。
すると、
大抵兄が弟に勝ち、弟が泣く、という光景は
容易に想像できると思います。

その時、
保護者がどの様な声掛けをするのか・・・


ほとんどの場合、
弟は弱い立場だから、という理由で
兄を叱ると思います。

確かに、弟に味方がいなければ孤立して
追い詰められてしまうかも知れませんから
それは決して悪いとは思いませんが
様はその方法です。


多いケースが
「なにやってるの!あなたはお兄ちゃんでしょ!」
「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい!」

と、頭ごなしに叱ってしまうのではないでしょうか。

思春期の子供にとって
この手の叱り方が最もつらい。

ケンカをしたのにはそれなりの理由があって
大概はお互いに何か非があるものです。

それを一方的に、「兄だから」という理由で叱られる。
兄の立場で考えれば絶望的な環境です。

兄という立場は直しようが無い。
ということは、これから先、ケンカをすれば
ずっと叱られる立場という訳です。

そこに至った経緯はどうであれ・・・
弟は救われるが、兄は突き落とされる、そんな叱り方ですよね。
年が近いほど、その感覚ははっきりと感じることでしょう。

最悪な場合、兄は自分の存在価値まで疑い始めます。
「両親にとって弟の方が大切なんだ」と・・・



さて、話を戻します。

子供が何かをしたとき、間違ったことを言ったとき
それを頭から否定する様なことを言っても
上手に受け入れられません。

注意され、直されるにしても
どこか、認めてもらえる救いを求めているものです。

さっきの兄弟ゲンカの例であれば
兄はきっと、怒られることは覚悟していることでしょう。
けれど、自分の言い分を少しは認めてもらいたい、
「共感してもらいたい」という欲求が必ずあるのです。

特に思春期の子供にとって
自我が強くなり、自立心が強くなってくると
「自分を認めて欲しい」という欲求がとても強くなってくるものです。

その時期に頭ごなしに叱る、ということは
親の価値観で子供の自我を否定するのと同じ様に思われてしまいます。

だから、理屈ではなく
感情的になって反抗し、言う事を聞かなくなったりします。



保護者の立場で見るのなら
自分の価値観で言いたい事だけを言った方が楽なのですが、
それだけでは上手くいきません。

まずは共感をしてあげることから始めてはいかがでしょう。
子供がなぜ、その様な事を言うのか、なんでそんな事をしたのか。

そして、そこに一定の理解をしてあげた上で
話を切り出してみて下さい。

感情的に言うのではなく、あくまでも冷静に。
感情的に話したら、感情的に反発されますから・・・
押せば、返ってくるものだと思いましょう。

自分の事を認めてもらえた、共感してもらえた、という状況が
子供の心を少し開いて、保護者の意見を受け入れ易くなるのです。


でも、一つだけ注意。
子供の要求を全て飲みなさい、というのではありません。
それでは単なる甘やかしです。

子供の話を聞くだけ聞いてあげて下さい、ということです。
その中には通せない主張も数多くあることでしょう。
でも、まずは聞いてあげて、その上で話をするのです。

それによって
子供の主張の中に隠れた大切なSOSを発見することができるかも知れません。
または、本当に叱られる必要が無い理由が明らかになるかも知れません。

そうすると、妥協点も見出し易くなりますし、
保護者にとっても利点が多いはず。
(時間はかかりますが・・・)

まず、否定ありき、の叱り方はいらぬ誤解と反発を招きます。
共感することから始める叱り方で上手に駆け引きをしていきましょう。


参考になりましたでしょうか。
もしよろしければこちらをクリックして下さい。
この記事に対するコメント

うー うちの思春期真っ最中の中3の娘への対応にとっても参考になりました。私の食事の音、笑い顔、全てが「キモイ」対象のようで、受験生なのにもかかわらず、現実から逃げていることへの指導が全く入りません。自分の都合のいいときだけ父親を利用します。アホな娘です。
【2005/07/12 23:57】 URL | princip #uRckqWJE [ 編集]


こんにちは。とても参考になりました。我が家は一応兄・弟ですが
双子なので対等です。しかし攻めの弟・守りの兄がパターン化され
ているので、親として決め付けている部分があります。反省です。
またこうだろうと想像でしかも頭ごなしは止め、話を聞く体制に
変えようと思います。
【2005/07/13 10:00】 URL | 双子の母ハニー #71eICjPE [ 編集]


principさん コメントありがとうございます。
私も過去を振り返れば、父親の一挙一動が気に入らなかったりした時もありました・・・ただ、その当時、とりあえず父親に反発・否定することが自分の存在を示す手段だったのかも知れません。
自立したいけれど、実際には自立できず頼らないといけない。そんなジレンマを抱えた時期、なんでしょうね。

双子の母ハニーさん コメントありがとうございます
攻めの弟、守りの兄・・・私の場合と同じですね。どちらかというと弟の私の方が血の気が多く、兄の方が冷静でした。
二人を対等に扱って話を聞いてくれるお母さんだと、きっとお子さんも安心ですよね。

【2005/07/14 03:12】 URL | moro #- [ 編集]


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プロフィール

moro(諸葛正弥)

  • Author:moro(諸葛正弥)
  • 自己紹介
    ・教育技術コンサルタント
     T's skill教育技術研究所代表
    ・NPO法人交流分析協会会員
     交流分析士
    ・日本教育工学会 会員
    ・建築家

    ■明治図書より
    進学塾講師が書いた日本初の教育図書
    「人気塾講師直伝!イラスト図解でわかるプロ教師力アップ術55」を出版
    現在、第7版
    ■毎日コミュニケーションズより
    「フィンランドメソッド実践ドリル」を出版
    現在、第5版
    ■メールマガジンも発行しています
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    長年の大手進学塾講師経験や研修担当経験を経て「T's skill教師塾」を設立し、塾講師出身の教員研修講師として活動。
    私立中高一貫校、教育委員会、専門学校など研修や講演、顧問などを通じ、学校教育改革を提案中。

    これまでの数々の講演・研修ではこれまでの研修と違う、こういう研修を早く受けたかった、と高い評価を頂いております。

    T's skill「教師塾」を開催
    授業技術の研修・講義など各地で実施
    各種教育セミナーも開催予定
    全国から数多くのお問い合わせを頂いております

    2008年メディア関連の履歴
    ■NHK「おはようニッポン」
    ■TBS「ピンポン」
    ■ラジオ「J−WAVE」
    ■雑誌「R25」
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