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| アメリカでの家庭 |
私が過去にホームステイをしていた時のこと・・・
アメリカ人の夫婦の家庭でお世話になっていました。 その夫婦には2人の息子さんがいるのですが 2人とも成人し、当時、それぞれ一人暮らしをしていました。
その空いた部屋を使わせてもらいました。
私がお世話になったバッツ夫妻との生活は とても勉強になりました。 家庭の関係、家族というものについて色々と考えさせられました。
私を息子と呼び、本当の家族の様に接してくれていたことも 忘れられません。
今回はアメリカでのお父さんについてお話します。 職業は薬剤師。 かなり体格の良い、典型的なアメリカ人のお父さんという感じでした。
平日は私も学校に行き、お父さんも仕事に行くので あまり接する時間は無いのかな、と思っていましたが そのイメージは間違いでした。
平日でも夕食の時間前ぐらいになると必ず帰宅してきて 一緒にそろって夕食を、というのが普通でした。
それだけでなく 私が野球を好きで野球部だったことを知っていたので 「野球観戦に行こう!」とよく誘ってもらいました。 おかげで、大リーグの試合観戦を「かなり頻繁に」させてもらいました。
さて、私が感心したのはそこではなく、 その後の時間の過ごし方でした。
夕食後、必ずデザートをお父さんが振る舞います。
でも、それをもらえるには一つの規則が・・・ リビングに一緒にいること。
食後、テレビを見ていても、その電源は消し デザートをもらい、その日のことやその他のことを話す。 そんな時間が作られていました。
バッツファミリーの習慣なのだそうですが とても有意義な時間になりました。 見たいテレビがあるのなら、見ながらでも良いのですが 共に時間を過ごすことと、会話をすることが条件。
そして、最後に 家族そろって、「サイコロのゲーム」か「UNO」をして その日にできた小銭を賭け合って遊び、それから自分の部屋に戻りました。
毎日、同じなのですが 家族と会話をする、ということをこれほど自然に習慣にできる というのはすごいな、と当時の私は感じました。
私は父親と会話するのはとても難しいもの、と思っていましたし 下手なことを話せばお説教される、という先入観もありました。 その意味で衝撃的な距離感と言えました。
デザートを食べる ゲームをする、というレクリエーションを通じて 家族と接することや会話をすることへの抵抗感、ハードルを 下げる演出をお父さんがしていました。 おかげで、家族の状況や、スケジュールなどをお互いがちゃんと 分かっていましたし、色々な意味で安心感がありました。
時には自分の勉強のために、それらを断って さっさと部屋に戻ったりもしたのですが そうすると、怒られるとか嫌な顔をされるでもなく 寝る前に一声かけてきて 「今日はもう先に寝るよ」 「明日、また話をしよう、おやすみなさい」 と言ってくれました。
そして、私も「ああ、明日はちゃんと話をしよう」 という気持ちになっていきました。
基本的には干渉しないというスタンスだったと思いますが お父さん、というより仲間、という感じが強く 家族という仲間のリーダーという姿勢が印象的でした。
時には厳しく叱られることもありましたが そこには信頼関係が成り立っていましたから、 最終的には必ず納得することだできました。
家族として扱い、大人として扱ってくれていたことも大きな要因とは 思いますが、日々のコミュニケーションで培われた信頼関係の力は とても大きなものだったな、と今でも思います。
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