子供の才能を伸ばす教育を
教師塾、教員研修、セミナー、講演などの活動と、 教育への想い、教育論を語ります。 「教師」「保護者」そして「子供に関わる多くの方」へのメッセージ @T's skill教育技術研究所
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ある日の教室2
前回の記事を書いてからしばらく経ってしまい
申し訳ございません。

さて、前回の記事である先生の授業でのワンシーン
ご紹介させて頂きました。
実際には書いたこと以外の背景もあるのですが
それらを省いて率直な感想を聞けたらと思っていました。

いくつもコメントを頂きました。
その回答をこの記事でしたいと思います。


なかなか難しいところですが

生徒が「つまらないと思ったから」という回答をした
ことに対し、

先生が「そんな理由を聞きたいんじゃないの!」と一喝し
「ちゃんと考えてから答えなさい!」と続ける・・・


確かに、「何がつまらなかったのか」を答えないと
国語の授業としても入学試験だとしても良い回答とは言えないでしょう。

けれど、それは一喝するべきことではないと思うのです。

特に小学4年生でこれから客観的な思考や相手の気持ちへの理解を
深めていく時期ですから、表現が足らないだけで実は一生懸命考えた
結果の回答なのかも知れないのです。

「つまらないと思ったから」
と答えたその訳を聞き出してあげること
訳が言えなくても、その思考を誘導してあげること
そして、表現を教えていくこと、も必要なタイミングなのです。

そして何より
残念ながらこの生徒、
答えることに対して抵抗感を持つようになるかも知れません。


それよりも良くないことは
「そんな理由を聞きたいんじゃないの!」という言葉・・・
その一言で教室の生徒達は
「先生が望む答えは何だろう」ということだけを考えるようになるでしょう。

先生の顔色を伺いながら
正解だけを丸暗記する様になることでしょう。

そうやって
生徒の思考は自分で考えるのではなく
暗記型の習慣が作られていくのです。

さらに・・・
自分で考えること、答えることに自信を持てなくなるので
問題を解いたり、考えたりするよりも先に
解答が気になってしまうのです。

授業でもこの様な生徒は
テストの答え合わせと解説をしていると
解説の途中で
「先生、早く答えを教えて下さい」
と言ってきたりすることでしょう。
途中経過がどうであれ、正解か不正解かにしか興味が沸かなくなるのです。




さて、話を戻します。

一喝して、生徒の答えを初めから否定してしまって
この先生は何をしたかったのでしょうか・・・

自分の予習、教科書の解答、からズレてしまうことが怖かったの
でしょうか・・・

何にしても、この様な否定をされたくて回答をする生徒は一人もいません。
生徒の回答からどの様にコミュニケーションを取り、
考えさせていくのか、が大切な発問の活用法なのです。


将来、生徒を機械の様に言われたことだけができる様な人間に
したいのであれば、それでも良いのかも知れません。

でも、生徒を本当に伸ばしてあげたい、と思うのであれば
生徒の回答に対して否定から入らないようにしてあげたですね。

他の場面でも言える事ですが

基本的に私は
「共感」→「自覚」→「提案(誘導)」を生徒とのスタンスにしています。

まずは共感してあげること。
その後で、自覚を促がしていき、
最後に何をすれば良いのか、提案をしたり、
会話の中から誘導をしてあげるのです。


どんなに違う答えを言ってきても
まずは共感してあげて
そこから話題を広げたり、誘導したり
生徒の足りなかった部分を気が付かせてあげられる

そんな授業のコミュニケーションをしてあげたいですね。



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プロフィール

moro(諸葛正弥)

  • Author:moro(諸葛正弥)
  • 自己紹介
    ・教育技術コンサルタント
     T's skill教育技術研究所代表
    ・NPO法人交流分析協会会員
     交流分析士
    ・日本教育工学会 会員
    ・建築家

    ■明治図書より
    進学塾講師が書いた日本初の教育図書
    「人気塾講師直伝!イラスト図解でわかるプロ教師力アップ術55」を出版
    現在、第7版
    ■毎日コミュニケーションズより
    「フィンランドメソッド実践ドリル」を出版
    現在、第5版
    ■メールマガジンも発行しています
     「せんせいのスキル」
    e-mail:
    長年の大手進学塾講師経験や研修担当経験を経て「T's skill教師塾」を設立し、塾講師出身の教員研修講師として活動。
    私立中高一貫校、教育委員会、専門学校など研修や講演、顧問などを通じ、学校教育改革を提案中。

    これまでの数々の講演・研修ではこれまでの研修と違う、こういう研修を早く受けたかった、と高い評価を頂いております。

    T's skill「教師塾」を開催
    授業技術の研修・講義など各地で実施
    各種教育セミナーも開催予定
    全国から数多くのお問い合わせを頂いております

    2008年メディア関連の履歴
    ■NHK「おはようニッポン」
    ■TBS「ピンポン」
    ■ラジオ「J−WAVE」
    ■雑誌「R25」
    ■新聞「日刊ゲンダイ」
    ■雑誌「東洋経済」(書評)
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