子供の才能を伸ばす教育を
教師塾、教員研修、セミナー、講演などの活動と、 教育への想い、教育論を語ります。 「教師」「保護者」そして「子供に関わる多くの方」へのメッセージ @T's skill教育技術研究所
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その7 関係改善を
私は過去の過ちを反省しながら
今の仕事を行なっています。

進学塾の講師として生徒を教える立場になって
学校の授業に負けない様に頑張ろう、と志したまでは
良かったのですが、2、3年経ったぐらいから

塾>学校 という意識を持つようになっていました。

周囲の講師や先輩も
学校の先生の進路指導などあてにならない。
と話していたり、
学校の先生の言う事は聞かないで下さい。
と保護者に言う先生もいました。

そんな姿を見て
ああ、学校の先生は力が無いんだ、と
勝手に思い込んでいました。

当時、塾講師としてまだ駆け出しで
自分のことで一杯一杯、という中で
そのときの思い込みを疑う術はありませんでした。
そんな考えのまま
塾講師を続け、私も学校の先生には力が無い
と生徒、保護者、後輩に話していました。

学校の先生と直接話すことも無いままに・・・

しかも、その根拠は生徒達が話す学校の悪口や
先生への不満だけでした。

そんなある日、私は自分の母校を訪れる機会が
あって、懐かしい先生方とお話をしました。

「今、お前は何をしているんだ?」と聞かれ
「塾の先生をしています」と答えました。

「え?お前がか?」と言われもしましたが
当時の思い出話などで盛り上がりました。

帰る頃、ふと思ったのです。
毎年、何十人、何百人と生徒を送り出す先生方が
何で自分のことをここまで覚えているのか・・・

確かに、デキの良くない生徒でしたから
そういう意味で悪目立ちしていたのかも知れませんが、
それにしても・・・

そう、先生達は生徒を良く見ていたのです。

振り返れば
自分も生徒を教える立場になって
本気で接した子供の事は決して忘れません。
そのことを思い出し、恥ずかしくなりました。

それだけ先生方も本気で接してくれていたことに
その時、ようやく気がついたのです。
何が上で何が下なのか。
いかに下らないプライドで仕事をしていたか・・・

生徒は塾に特別な物を求めてやってくる。
だから、塾に通うこと、塾の先生に優位性を求めて当たり前。
そこへ、
塾の先生が学校の先生の立場を無くす様な発言をしたら
どうなるのか。

塾の講師として信頼を完全に自分へ向けるために
学校の先生を叩いて、自分を信用させる方が楽なのかも
知れません。

現在、学校の先生の信頼が低下した、と言われている現状の
原因の一部を作っていたことを自覚しなければいけません。




私は小学生の頃、塾に通っていたせいで
学校の先生に嫌われたことがあります。
塾に通っているから、という理由で差別をされた経験もあります。
学校の先生から見れば塾という場所は嫌われる場所なんだ、
と子供ながらに思いました。



でも、
塾の講師が学校を信頼せず、
学校の先生が塾を嫌う、そんな状況なら
いつまで経ってもそれは改善されません。

板挟みになるのは保護者であり、生徒、ですよね。
生徒の教育をもっと効果的に行なうためにはとても不毛ないがみ合い
ではないでしょうか。

学校には学校のノウハウや想い、熱意があり、
塾には塾のノウハウや信念がある。
共に生徒の未来を見据えて指導をする者同士であるはずなのです。
(中には生徒を食い物にしか見ていない業者もありますが・・・)

その想いがすれ違って
お互いがお互いを
「分かっていないくせに」と非難し合うのは止めて
お互いの良い部分や使えるノウハウを共有し合う環境を
作ることができたら良いな、と思うのです。

同じ生徒を一生懸命、卒業させようとしているのに
全く交流もないまま、生徒の信頼を奪い合う様な関係は
如何なものか・・・


塾の講師だから学校のことに関わるな、ではなく
学校の先生に塾の何が分かる?、でもなく

これまで、線を引かれていただけに、
お互いがお互いの事を知らない部分はとても多いはずです。
その情報交換、技術交換を行なう機会を作る事は
学校教育向上にとって必要なことであり、
これから求められる学校と塾の関係を考え直す意味で
非常に重要なことなのではないでしょうか。


少しずつ塾の講義を学校に取り入れたり、などの
交流が始まっていますが、その流れがもっと盛んになることを
願っています。

共に学べるオープン研修や
シンポジウム、交流会の開催など・・・
お互いに関わることができる機会が作れたら良いですよね。
この記事に対するコメント

こんにちは。

本当にそうですね。学校の先生が塾を敵視することは昔に比べたら少なくなってきたように感じますが、塾の側はどうなのか...。
私は学校の先生のブログにもコメントしたりしてますが、ブログ上でも双方の交流があまり盛んでない気がするのはとても残念です。
【2005/09/02 11:32】 URL | 桐 #- [ 編集]


保護者は、どちらかというと塾の講師の方を信用しやすいようです。その結果、保護者までもが学校の先生に批判的になります。間に挟まれて、歪んでいくのが子どもたちです。
子どもにしてみりゃ、みんな「大人」です。生きていく上での見本にすべきサンプルとしては、みんな同じはずなのに、それぞれが否定したら、何を信じればよいのかわからなくなります。
今の子どもの中で、学校、塾、家のそれぞれで違う顔を見せる子がいます。犠牲者は、子どもたちなのです。
【2005/09/02 21:50】 URL | Jack Amano #- [ 編集]


それぞれ役割があります。なのに勉強を教えるというくくりでしか見ようとしないから、ゆがんだ判断が産まれてしまうと思います。とくに塾の講師は、学校の先生の批判をするほうが多く、子どもがそれに洗脳されている傾向があるのでは。そうではないことをもっと声高に言っていくべきです。
【2005/09/03 05:19】 URL | いずみ #DQkdwJkk [ 編集]


桐さん コメントありがとうございます
本当にそうですね。もっと交流が生まれると良いですよね。
お互い頑張っていきましょう。
【2005/09/03 10:39】 URL | moro #- [ 編集]


Jack Amanoさん コメントありがとうございます。
そうですね。一番の被害者は子供達になってしまうんですよね。
でも、お互いがまだまだ閉ざされていて、前途多難な感じがします。
【2005/09/03 10:41】 URL | moro #- [ 編集]


いずみさん、コメントありがとうございます。
それぞれに役割がある。その通りだと思います。
役割分担はとても大切ですし、勉強さえできれば良い、
勉強さえしていれば良い、という考え方では偏っているんですよね。

特に最近の子供は、学校に行く意味が無い、と言うようになりました。
困ったものだな、と思いますが、
その責任の一端は塾講師にもあると思いますので
日々、学校の大切さを話しています。
【2005/09/03 10:46】 URL | moro #- [ 編集]

その通りですが…
こんにちは
>互いがお互いを
>「分かっていないくせに」と非難し合うのは止めて
>お互いの良い部分や使えるノウハウを共有し合う環境を
>作ることができたら良いな、と思うのです

本当にそうですね。深く共感します。ロ_ρ゛(・・ )ポチ
ただ、公立学校では、様々な学力レベルの子に対応しなくてはならないことから、ややもすると、進んだ子にとって退屈なのではないだろうかと思っています。学習の進んでいる子の知的好奇心にも応えていける授業を目指さないと、子どもたちの不満は解消されないと思うのです。
【2005/09/03 15:49】 URL | princip #uRckqWJE [ 編集]

単純な問題ではありませんが
principさん、コメントありがとうございます。
そうなんですよね。
進んだ子にとって、学校は退屈な場所となっているかも知れません。
例えば、インドでは普通の授業とは別に午後、発展した内容の
補習授業を行なって、IT系に進みたい子供達が自主的に参加
をしたりしているそうです。

全員が同じ環境で授業を受けることのメリットもありますし、
学力で分ける授業をするメリットもあります。
学校の中でそれを使い分けることができると良いですよね。

従来型のクラス授業と目的別授業の併用。
可能な提案だとは思いますが、いかがでしょうか?
【2005/09/03 16:23】 URL | moro #- [ 編集]


はじめまして、中学受験生の子どもがいます。

息子は、塾に通い始めたとたん、まずその魅力に取り付かれ(^^;)ぜったいに塾をやめたくないという気持ちで勉強を続けています。
学校では得られないような知識が好奇心をみたし、さらにもっと知りたいと塾を圧倒的に信頼しているようです。

親は塾がいいとか学校がいいとか、何も言わなかったのに、子どもが自分で感じ、そういう価値観になってしまったようです(^^;)

学校の先生は、その役割で一生懸命やっておられる方もいらっしゃいますが、子どもにとって理不尽な扱い(多くの生徒を見ているのでしかたないですが、勝手な思い込みで生徒を叱りつけたり、課題を提供したり、いろいろあるようです^^;)を受けることもあり、その上、学業では見劣りする以上、魅力はなくなっていってしまうようです。(^^;)
難しいですよね(^^;)

【2006/03/21 17:04】 URL | 母さくら #- [ 編集]


母さくらさん、コメントありがとうございます。
息子さん塾が好きになっていらっしゃるんですね。

学校の先生も一生懸命に取り組んでいらっしゃる方が大勢います。

しかしながら
母さくらさんが仰るように子供にとって理不尽な扱い、ということも
数多く耳にすることもまた事実です。

原因は何か、をここで語るのは不適切とは思いますが、
数多くの先生が悩んでいることもまた事実です。

先生を目指す方を対象にした教師塾が最近、増えてきましたが
その様に現役で悩む先生を助ける教師塾が無いんです・・・
今、現場を良くするために何ができるのか、考えたいですよね。

学校と塾の両方で
子供が様々なことを吸収しようと頑張る姿が増えたら良いですね。
【2006/03/23 17:00】 URL | moro #- [ 編集]


進学塾のことを記事にしようと思い、再度、この記事を読み直してみて「う〜ん いいなあ」と思いました。

引用の上、トラックバックさせていただきますね。宜しくお願いします。

なお、yoshijiさんの「聖ヶ丘小校長日記」では子どもたちと教師、そして保護者や地域が、それぞれ力を出し合っている姿が豊富なスナップで伝わりますよ。
【2007/03/04 07:05】 URL | princip #/.OuxNPQ [ 編集]


princip先生、ご無沙汰しております。
トラックバック有難うございます。

yoshijiさんのブログ拝見しました。
写真、良いですね。
目線の暖かさが伝わります。
人が集まり、力を出し合う。
学校とは、こうでありたいですね。
【2007/03/04 08:41】 URL | moro #- [ 編集]


初めまして。
わたしは小学校の教師ですが、塾の先生の考えになるほどと思いました。
確かに学校の教師と塾と敵対しては、子ども達のためになりませんね。

【2007/03/11 09:08】 URL | piano #- [ 編集]


pianoさん、コメントありがとうございます。
初めまして。本当にそうですね。
私も学校の先生の考えや意見になるほど、と感心をした
事が何度もあります。子供のために貢献できるそんな仕事を
できたら嬉しいです。
【2007/03/13 02:22】 URL | moro #- [ 編集]


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官は民を補完する

「民ができることは民へ」は、教育の分野にもおきている。 2005年度の東大合格者数を分析してみた。都道府県別合格者数を見てみるとトップ10は、東京、神奈川、兵庫、愛知、千葉、福岡、鹿児島、茨城、埼玉、奈良の順で、この上位10都県で全体の7割になる。 学校別で見ると上 Hotta World:: 「活・喝・勝」【2005/09/06 16:29】

これでいいのか、中学受験? 複眼的に見ると

目次へ ///お好みの記事にアクセス///   ヒマラヤ エベレストを望む   hi_naka 氏 撮影 かなり古いニュースで恐縮ですが、教育再生会議の野依良治座長(ノーベル化学賞受賞者)が、 「規範意識・家族・地域教育再生分科会」で、「できない子が行く... 小学校長のお仕事【2007/03/04 08:25】

プロフィール

moro(諸葛正弥)

  • Author:moro(諸葛正弥)
  • 自己紹介
    ・教育技術コンサルタント
     T's skill教育技術研究所代表
    ・NPO法人交流分析協会会員
     交流分析士
    ・日本教育工学会 会員
    ・建築家

    ■明治図書より
    進学塾講師が書いた日本初の教育図書
    「人気塾講師直伝!イラスト図解でわかるプロ教師力アップ術55」を出版
    現在、第7版
    ■毎日コミュニケーションズより
    「フィンランドメソッド実践ドリル」を出版
    現在、第5版
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    私立中高一貫校、教育委員会、専門学校など研修や講演、顧問などを通じ、学校教育改革を提案中。

    これまでの数々の講演・研修ではこれまでの研修と違う、こういう研修を早く受けたかった、と高い評価を頂いております。

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    授業技術の研修・講義など各地で実施
    各種教育セミナーも開催予定
    全国から数多くのお問い合わせを頂いております

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