子供の才能を伸ばす教育を
教師塾、教員研修、セミナー、講演などの活動と、 教育への想い、教育論を語ります。 「教師」「保護者」そして「子供に関わる多くの方」へのメッセージ @T's skill教育技術研究所
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持つべき意識 後編
前回の記事を書いてから
随分と日数が経過してしまいました。
なかなかブログ更新にかける時間が取れなくなってきているのが
つらいところです。

先生が持つべき意識について
前回は「プロ意識」についてお話しましたが
今回は「謙虚な(反省する)心」についてお話したいと思います。

このことをお話しする前に
まず、私自身が反省をしなければいけません。

忙しい状況だとしても
振り返ってみれば、ブログを更新する程度の時間は
毎日では無いにせよ、たまにあったにも関わらず、

更新しないとなぁ
でも、まぁいいか・・・
と流してしまっていたこと。

どうでもいい、と思っていたわけではないですが
何となく流してしまっていました。

自分の時間の使い方。
このブログの向こう側にいらっしゃる方々のことを考える。

そんな部分への配慮が足りなかった様に思います。


さて、今回、お話しすることは
先生にどうしても持って欲しい意識です。

これについては
学校の先生、塾の先生の区別などありません。
先生に限らず、どの分野の人でも必要だと思いますが・・・

「謙虚な(反省する)心」

言葉で言えば簡単なことですが
私も含めて実行するのはなかなか難しいことです。

私が新人の講師だったころ
いくつも授業を担当し、実績も出し、
すっかり有頂天になって、天狗になっていました。

そんなとき
当時の先輩講師に
「常に自分の授業はこれで良かったのか?」
「今日の準備は?反応は?理解度は?」
「いつも振り返って反省できる様じゃないと成長ってしないんだよね」
「君もそう思うだろう?」

と言われました。
当時、自分の授業は絶対だ、などと思い上がっていたので
反省の必要性を軽く見ていました。

ですから、その言葉に対して
心の内側で一瞬動揺しながら、表面では「当然だろ」という顔をし、
聞き流していました。

けれど、その後、自分のクラスで上手くいかなくなり
反省をせざるを得ない状況になって
その大切さを痛いほど思い知ることになったのです。
(以前にメールマガジンで書いた話ですが、今度、再掲致します。)

毎回、授業が終わった時
今日の授業はどうだったのか?
表情、様子を見落としてしまった生徒はいなかったか?
(必ずこれを振り返ると、生徒の顔と名前を覚え易くなります)

発問で生徒が答え難そうにしていたものは無かったか?
伝えていない内容が無かったか、など・・・

常に自分の授業に「?」をつける習慣を作るだけで
大きく変わっていきます。


さらに
極端な事を言うのであれば
生徒が理解できていなかったのなら
全くついてこれていないのであれば、
それは「生徒が悪い」のではなく、「先生が悪い」と思えるかどうか。

仮に生徒が騒いだり、話を聞いていなかったりしていたことが原因でも
「それは生徒を静かにさせる努力、工夫ができていなかったから」
「話を聞かせることができないのは先生の責任」
「集中させることができなかったのは教室管理に問題があったのではないか」

と、自分に対して常に反省の目を向けなければいけません。
「まだ、何かできるんじゃないか?」と・・・

そういう習慣があるからこそ、工夫も生まれてくるのではないか、
と思うのです。



先日、大手居酒屋チェーンの研修に参加したときも
仕事が終わったら、必ず「?」をつけて
その日の仕事を振り返りましょう。
という部分が盛り込まれていました。

日々、成長するために、誰も求められる大切なことなのです。



さて、だからこそ、最後にお話したいことがあります。

これは授業、仕事に限ったことではない、ということです。
自分の仕事に限らず、人とのコミュニケーションの中でも
常に意識しているべきこと、なのだと考えています。


私は進学塾講師、ですから、学校の現場に立つ先生方の話には
大変、大きな興味を持って耳を傾けたい、と思います。
それは、進学塾講師ではありますが、教育の本質は学校にこそあると
信じているから。

そして、塾が無くても中学受験、高校受験、大学受験ができる教育が
できるようになったら、それが最も望ましい、と考えているからです。

だからこそ、進学塾で培ったノウハウを学校に伝えていきたい。
塾が無くなる、などということは無いのかも知れませんが
それでも、お互いの持つノウハウを共有していく事は
子供の教育にとって大変重要なことなのではないか、と信じています。

これまでに
数多くの先生と出会い、
励ましのお便りや、メールも数多く頂きまして
とても励みになりました。


しかしながら
相変わらず、私の元には
「お前に学校の何がわかるんだ」
「塾の授業は生きる上で意味が無い、だから学校の教員に物を言う資格がない」
「なんで学校の先生にならなかったのか?学校の先生で無い者に意見されたくない」

という意見も数多く寄せられます。
それはそれで、私は真摯に受け止めていきたいと思います。
そういったご意見の中で、たまに寄せられる具体的な意見にじっくり
目を通し、そして分かることや逆にもっと詳しく話を聞いてみたくなる
ことも大変多いものです。


確かに、学校教育の現場で教壇に立ち、教師をしていた経験はありませんが
子供の教育を考え、
如何にして生徒の才能を伸ばしてあげるのか。
そして、受験という目標はあるけれど
受験に合格をすればいい、のではなく、受験勉強から何を学ばせていこうか。

勉強さえできれば良い、などというのは愚の骨頂。
相手を蹴落とすだけの教育など意味が無い。
勉強だけでなく、人間としても成長しなければいけない。

当然、勉強も丸暗記だけでは意味が無い。
何を考え、何が必要で、自分の目標をしっかり見定めた上で
何をするべきかを考える学習をしなければいけない。

大手進学塾の講師ではありますが
与えられた教材、カリキュラムに自分なりの工夫を行なって
以上のことに関して長年のテーマに取り組んできたことだけは
自信を持って言えることです。


外から学校教育を見ていたからこそ
もっと学校の先生との交流を深めて、お互いのノウハウを共有したい。
その上で、もしかしたら役割は異なるかも知れないけれど
共に子供の教育を考える者同士として、活動をしていくことはできないか。

そんな風に思うようになりました。

これまでにも学校の現場を知るために
小学校、中学校の校長先生のご協力も頂いて、
何度も見学やお話を伺わせて頂きました。


まだ、私に努力が足りないことも多いとは思いますが
お互いに、お互いを
「お前に何が分かるんだ?」ではなく
「お互いから何を学べるのか」という関係が作れるような意識が
もっと生まれてくると良いな、と考えています。


自分に足りないものは無いかな?
そういう考え方も必要かな?
と、相手をやり込めるだけでない、もっと建設的な関係作りのためにも

謙虚な(反省する)心

常に心に持っていたいですよね。




この記事に対するコメント

ときどき覗いていましたよ
10月6日に発表された内閣府の「学校制度に関する保護者アンケート」で子どもが通っている学校の教員に対する満足度では、公立小中が27.3%であるのに対して私立小中は53.6%と言う結果でした。単なる保護者の意識の問題なのか、力量の違いがあるのか、MOROさんのような方が第3者的な目で、評価して、分析していただけると嬉しいです。
当然、特別な支援を必要とする子から高学力の子まで幅が広い公立と、あるレベルが集まっている私立とでは、授業のスキルも違っていてしかるべきだし、一概に比較できないとは思いますが。
【2005/10/16 19:42】 URL | princip #uRckqWJE [ 編集]


princip先生、本当にありがとうございます。
満足度に関しましては私も大変興味深く見ています。
その原因は何なのか、分析をしたいところですね。

しかし、やはり私立では教材も受験で使うような
問題集を使用していたりしますので、その辺りも
原因の1つと思います。
まだ、しっかりと調査した訳ではないので何とも
言えませんが・・・

【2005/10/20 19:02】 URL | moro #- [ 編集]


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moro(諸葛正弥)

  • Author:moro(諸葛正弥)
  • 自己紹介
    ・教育技術コンサルタント
     T's skill教育技術研究所代表
    ・NPO法人交流分析協会会員
     交流分析士
    ・日本教育工学会 会員
    ・建築家

    ■明治図書より
    進学塾講師が書いた日本初の教育図書
    「人気塾講師直伝!イラスト図解でわかるプロ教師力アップ術55」を出版
    現在、第7版
    ■毎日コミュニケーションズより
    「フィンランドメソッド実践ドリル」を出版
    現在、第5版
    ■メールマガジンも発行しています
     「せんせいのスキル」
    e-mail:
    長年の大手進学塾講師経験や研修担当経験を経て「T's skill教師塾」を設立し、塾講師出身の教員研修講師として活動。
    私立中高一貫校、教育委員会、専門学校など研修や講演、顧問などを通じ、学校教育改革を提案中。

    これまでの数々の講演・研修ではこれまでの研修と違う、こういう研修を早く受けたかった、と高い評価を頂いております。

    T's skill「教師塾」を開催
    授業技術の研修・講義など各地で実施
    各種教育セミナーも開催予定
    全国から数多くのお問い合わせを頂いております

    2008年メディア関連の履歴
    ■NHK「おはようニッポン」
    ■TBS「ピンポン」
    ■ラジオ「J−WAVE」
    ■雑誌「R25」
    ■新聞「日刊ゲンダイ」
    ■雑誌「東洋経済」(書評)
    ■出版「フィンランドメソッド実践ドリル」
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