子供の才能を伸ばす教育を
教師塾、教員研修、セミナー、講演などの活動と、 教育への想い、教育論を語ります。 「教師」「保護者」そして「子供に関わる多くの方」へのメッセージ @T's skill教育技術研究所
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塾講師の資質1
塾講師の採用基準、安全性が取り上げられる中、
いくつかの雑誌では塾講師の見抜き方などが
記事として掲載されている様です。

私も数誌買って読んでみましたが
確かに、塾は企業として拡大していく中で
人材不足に悩み、講師を次々と採用して補充していかなければ
ならない、という状況が講師の質の低下を招いている
というのは内部から見ていても本当にその通りだな、と感じました。


さて、塾講師の立場として
塾講師の資質を少しお話しておこうと思います。

塾講師として、最も必要な資質は「熱意」だろうと
私は信じています。

しかしながら、熱意をはき違えた講師が多いこともまた事実です。

生徒に感情むき出して
子供と同じレベルで怒り、泣き・・・
そしてそれを
「あの人は熱い先生だ」「熱血先生だ」
と評する光景はしばしば見受けられるかも知れません。

けれど、それは熱意のある先生という訳ではありません。


大人として、感情をコントロールすることのできない熱意は
一歩間違えれば、暴走、の要因ともなりかねないのです。

むかついたから不機嫌になって生徒に当たる。
最悪の行動ですよね。

今日は虫の居所が悪いから生徒を怒る回数が多い。
何のために怒っているのですか??

気持ちの浮き沈みが仕事にそのまま影響するような
状況ではとても感情がコントロールできる、とは言えません。


良く考えて見て下さい。
教室で生徒達が思い思いの感情で騒いでいたとして
それをコントロールしなければ教室管理はできません。

自分の感情もコントロールできない先生に
どうやって数十人の生徒をコントロールすることができましょう。
コントロールできずに溢れてしまった感情、は熱意ではなく暴走です。


金八先生は熱意ある先生の代表例かも知れません。
彼は生徒に体当たりで接していますが、
そのスタンスはあくまでも大人としての行為であり、
感情が暴走して行動をしているのではありません。

自分が大人として、
生徒に今、するべきことは何か?
という想いから行動をしているはずです。


本当の熱意とは
子供に、大人として先生として
今、何をしてあげる必要があるのか?
を適切に考え、判断し、与えることに対し
真剣に取り組むこと、であり、
感情をむき出しにすることではない、と思います。


その様な観点で講師を採用、教育していたのなら
きっと、塾講師があのような事件を起こすことは無かったことでしょう。
この記事に対するコメント
安全性
こんにちは

私は、「安全性」ということに関しては、採用は関係ない気がします(言うのは簡単だけど、どういう基準を設ければいいのかさっぱり浮かんでこない)。
問われるべきは、塾側の管理体制じゃないかと。

今回の事件でも、監視モニターはあったわけだから、問題はそれを講師がスイッチを触れるところに置いてあったことだと思うし、講師と生徒が2人っきりにならないように講師に指導したり事前に生徒に注意したりしていれば、一人だけ呼ばれたときに他の生徒から抗議が上がったりしてひょっとして事前に止められたんじゃないかとか考えてしまいます。

きれいごとや一時の感情で、命にかかわる問題を論じてほしくないなあ・・・

【2005/12/23 02:41】 URL | ゆう #- [ 編集]


ゆうさんコメントありがとうございます。
少し誤解をさせてしまったようで申し訳ございません。

もちろん、塾側の管理体制は必要でしょう。
教室が外から中が見れない様な環境では問題ですし
生徒とのスタンスに関しての指導は必須です。

しかし、講師の質、採用の問題は以前からあることなのです。
現在、実際に大きな塾は企業化し
拡大化をしていく中で、講師を採用する際に人材を選ぶより
頭数を揃えること、が優先してしまっていることも否定できません。
当然、研修体制は改革されていっていますが、
拡大のスピードにまだ追いついてはいない塾もまた多いのです。

その結果として
生徒とのスタンスに関する指導をしても
それに従わない、受け入れることができない様な講師も後を絶ちません。
人材不足から自分が抜けると授業に穴が空いて
塾側が困るという足元を見て、やりたい放題の講師も少なからず
出現します。

ですから、管理をするためにも、徹底するためにも
それぞれが別の問題なのではなく、密接に関係した問題であると
考えて捉えていかなければいけません。

教員採用とは異なり、アルバイトでも講師になれる敷居の低さが
ある以上、採用の段階で講師の資質をできる限り見抜いて
防げることは事前に防がなければいけません。

その様に採用を絞っていくのなら、拡大化路線は見直していくべきでしょうし
研修を見直して密度を高めていくことへの転換を図ることになるでしょう。

採用の段階で事前に分かる事は限られていますが・・・
決してきれいごとでは済まされない、大切な問題です。
だからこそ、世論が動いているときに見直すべき部分は徹底的に見直して欲しいものですね。
【2005/12/23 20:18】 URL | moro #- [ 編集]


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moro(諸葛正弥)

  • Author:moro(諸葛正弥)
  • 自己紹介
    ・教育技術コンサルタント
     T's skill教育技術研究所代表
    ・NPO法人交流分析協会会員
     交流分析士
    ・日本教育工学会 会員
    ・建築家

    ■明治図書より
    進学塾講師が書いた日本初の教育図書
    「人気塾講師直伝!イラスト図解でわかるプロ教師力アップ術55」を出版
    現在、第7版
    ■毎日コミュニケーションズより
    「フィンランドメソッド実践ドリル」を出版
    現在、第5版
    ■メールマガジンも発行しています
     「せんせいのスキル」
    e-mail:
    長年の大手進学塾講師経験や研修担当経験を経て「T's skill教師塾」を設立し、塾講師出身の教員研修講師として活動。
    私立中高一貫校、教育委員会、専門学校など研修や講演、顧問などを通じ、学校教育改革を提案中。

    これまでの数々の講演・研修ではこれまでの研修と違う、こういう研修を早く受けたかった、と高い評価を頂いております。

    T's skill「教師塾」を開催
    授業技術の研修・講義など各地で実施
    各種教育セミナーも開催予定
    全国から数多くのお問い合わせを頂いております

    2008年メディア関連の履歴
    ■NHK「おはようニッポン」
    ■TBS「ピンポン」
    ■ラジオ「J−WAVE」
    ■雑誌「R25」
    ■新聞「日刊ゲンダイ」
    ■雑誌「東洋経済」(書評)
    ■出版「フィンランドメソッド実践ドリル」
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