子供の才能を伸ばす教育を
教師塾、教員研修、セミナー、講演などの活動と、 教育への想い、教育論を語ります。 「教師」「保護者」そして「子供に関わる多くの方」へのメッセージ @T's skill教育技術研究所
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新しいクラスが始まりました
今年は例年とは異なり
新しく6年生になる生徒を担当することになりました。

例年だと6年から担当、というケースは少なかったのですが
今年は色々な意味でチャレンジできそうな年になりそうです。



受験まで1ヶ月を切った生徒達。
素直で非常に良い意味で子供らしいクラスなので
大変先が楽しみです。

しかし、一方で急いで取り組まなければいけないことが
あることも確かです。

最近の子供の傾向として顕著なこと。
それは、会話の習慣がしっかりしていないこと。

これは今回担当するクラスでも例外ではありませんでした。

「先生、トイレ」などは当たり前。

きちんと、筋道を立てて自分の考えを説明する、という
習慣が無いんだろうな、と感じます。
すでに全ての生徒と個別に面談も行ないましたが、
ほとんどの生徒が単語でしか応答できていませんでした。

まずは論理的に話を組み立てて
話す、という習慣作りから必要だな、と感じました。


英語を早期から学習させるのも良いけれど
本当に着手するべきは、国語力であり、コミュニケーション能力
だと、私は思うのですが・・・

ですから、ずっと
クラスを担当する度に
会話、コミュニケーションの力を育てる取り組みを様々に
行なってきていました。

それが育っているクラスは口達者で困ることもありますが
物事をしっかり考えて、理屈の通った学習をしてくれますし、
何より、多角的な視野が広がりやすい傾向があります。

知識の結びつきや関連付けで
理解をする、ということが自然に行なわれていきます。


今年は
6年生からの取り組みになりますが
まずはそこから着手しようと思います。

その取り組みの1つをお話しすると
どうやら、依存心が強すぎる傾向もあるので、
「自己責任」というキーワードを挙げています。

例えば、これまで
忘れ物をしたら、それを報告して
黙って待っていれば何とかしてもらえる、という姿勢が
非常に顕著に見られました。

「教科書を忘れました」
「・・・」

そのまま黙っている・・・
これまでは、じゃあ、コピーしてあげるね、とか
隣に見せてもらいなさい、とか
先生が全てお膳立てしてフォローしてくれていたのでしょう。

でも、それでは自立した自己責任の感覚は育たない。
だから、私からはフォローに関する指示はしません。

私から言うことは
「忘れ物をしたなら、自分でどうすれば授業に困らないかを考えなさい」
「必要なことがあるなら、ちゃんと説明してお願いをすること」

これだけを話しています。


自分から言えない子供は可哀相じゃないか。
などと批判をされることもありますが、
本当に止むを得ない状況で自分から言うことができない
というケースを除いては例外を認めません。

そんな部分まで守られて育った子供は
結局、学習面でも影響が出てきます。

最終的に何が可哀相なのか、を考えたら
私にはこの程度の習慣作りは、全く可哀相だとは思いません。


こうして、自分で何をしたら良いかという行動を考え
それを相手に説明しなければ前に進めない、という環境を作り
自己責任の感覚を育てると同時に
自覚を促していきます。

忘れ物など、しなければ何も起きないのですが
残念ながら、先日もすでに3名ほど忘れ物をした生徒がいました。

これが早くゼロになって欲しいですが
前回の授業で、今回扱う箇所を説明したにも関わらず
「どのページをコピーすれば良いですか?」
と聞いてくるあたり、まだ前途多難です。

「すでに前回、説明したはずだから教えないよ」
「連絡帳にメモをしてないの?」

と言われて困った顔をしていましたが
それでいい。
その瞬間、必死に前回の最後に話したことを思い出して
結局、ちゃんと思い出してくれました。







しかし、誰かが何でもフォローしてくれる
という甘えはとても根強いです。

会話していても感じます。
語尾がはっきりしない、単語だけ投げかけて相手が理解するのを待つ
そんな生徒も多いです。

よほどこれまでのコミュニケーションで
大人が理解をしてあげていたのでしょう。



「先生、トイレ」
「ああ、トイレに行きたいのね、いってらっしゃい」

これではいつまで経っても話せるようになる訳がありません。

まずは自分のことに「自己責任」の意識を持たせ
自分のことは自分でしっかりと説明できるようにする、
という習慣を作っていこうと思います。

3、4年生から担当すれば
意外に早くそれを習慣にすることはできるのですが
今年は6年生からのスタート。

どうなるやら・・・
私にとって一つのチャレンジとしたいです。






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プロフィール

moro(諸葛正弥)

  • Author:moro(諸葛正弥)
  • 自己紹介
    ・教育技術コンサルタント
     T's skill教育技術研究所代表
    ・NPO法人交流分析協会会員
     交流分析士
    ・日本教育工学会 会員
    ・建築家

    ■明治図書より
    進学塾講師が書いた日本初の教育図書
    「人気塾講師直伝!イラスト図解でわかるプロ教師力アップ術55」を出版
    現在、第7版
    ■毎日コミュニケーションズより
    「フィンランドメソッド実践ドリル」を出版
    現在、第5版
    ■メールマガジンも発行しています
     「せんせいのスキル」
    e-mail:
    長年の大手進学塾講師経験や研修担当経験を経て「T's skill教師塾」を設立し、塾講師出身の教員研修講師として活動。
    私立中高一貫校、教育委員会、専門学校など研修や講演、顧問などを通じ、学校教育改革を提案中。

    これまでの数々の講演・研修ではこれまでの研修と違う、こういう研修を早く受けたかった、と高い評価を頂いております。

    T's skill「教師塾」を開催
    授業技術の研修・講義など各地で実施
    各種教育セミナーも開催予定
    全国から数多くのお問い合わせを頂いております

    2008年メディア関連の履歴
    ■NHK「おはようニッポン」
    ■TBS「ピンポン」
    ■ラジオ「J−WAVE」
    ■雑誌「R25」
    ■新聞「日刊ゲンダイ」
    ■雑誌「東洋経済」(書評)
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