子供の才能を伸ばす教育を
教師塾、教員研修、セミナー、講演などの活動と、 教育への想い、教育論を語ります。 「教師」「保護者」そして「子供に関わる多くの方」へのメッセージ @T's skill教育技術研究所
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学ぶ意欲低下1
ゆとり教育見直しを
首相「学ぶ意欲低下」

衆院教育再生特別委員会

 衆院教育再生特別委員会は二十日、教育改革関連三法案について、安倍晋三首相や伊吹文明文部科学相ら関係閣僚が出席し、集中審議を行った。首相は現行学習指導要領のいわゆる「ゆとり教育」について「子供の自主性を尊重するあまり、結果として学ぶ意欲の低下につながっている」と述べ、見直しの必要性を改めて強調した。中山成彬元文部科学相(自民)への答弁。

 これに関連し伊吹文部科学相は「日本の授業時間は世界的に見て非常に短い」とした上で、「夏休みや冬休み、いわゆる長期休暇期間の活用が一番大切」との認識を示した。

 一方、民主党の松本剛明氏が、日本の教育予算は他の先進国より低い水準にあると指摘したのに対し、首相は「現場の先生、父兄からもっと充実してもらいたいという声があるのは十分承知している。教育予算の内容の拡充は重要」と述べた。

 首相は二十四日に行われる全国学力テストについて、「個々の市町村名や学校名を明らかにした結果の公表は行わない」と改めて述べた上で、「学校間の序列や過度の競争をあおらないように、十分配慮しなければならない」と強調した。石井郁子氏(共産)への答弁。

 同特別委では、教員免許に更新制を導入するための教育職員免許法、教育委員会制度改革を柱とした地方教育行政法、義務教育の目標などを見直す学校教育法の三法改正案と、民主党が提出した対案について審議が進められている。


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なるほど・・・
でも、学ぶ意欲低下。当たり前ですよ。



意欲とは
きっと、時間を与えれば出るものでもなく
ましてや学習として与えるものでもない。

総合学習の時間に調べ学習をしたとして、
本当の意味で、意欲を向上させることになるかも疑問です。


『子供の自主性を尊重するあまり、結果として学ぶ意欲の低下につながっている』

当たり前です。自主性を尊重すれば意欲が湧く。
そんな風に本当に考えていたのなら、まさにお粗末です。


先日、こんな調査も話題になりました。
高校生の意欲に関する調査ですが・・・

「偉くなりたいか」との問いへの回答が、
米国22.3%
中国34.4%
韓国22.9%

日本8.0%・・・この差はすごい。

いや、他との比較で日本が悪い、とは言わないけれど
学ぶ意欲を向上させたい、というのならこれは問題と言った方が良い。

偉くなることについての回答として
日本は
「責任が重くなる」「自分の時間がなくなる」に対し、
他国では
「自分の能力が発揮できる」という回答が共通に見られている。

さらに生活意識の所では
米国:「一生に何回かはデカイことに挑戦してみたい」
中国:「やりたいことにいくら困難があっても挑戦してみたい」
韓国:「大きい組織の中で自分の力を発揮したい」

日本:「暮らしていける収入があればのんびりと暮らしていきたい」

生徒の自主性に任せていった結果がこうである。
当然、意欲や向上心など期待できるはずもない。


小さい視点で切り取るなら授業において、
特に小学校で
教え方、着眼点の視野を広げて、生徒同士で議論を交わす様な
授業を数多く見受けられます。
活発に意見を出し合うことは良いことなのですが、
その先生方によく質問を投げ掛けます。

「その題材、議論を通じて、生徒に何を伝えたかったのですか?」
「または何を身に付けさせたかったのですか?」
と・・・

すると、
「話し合いをすることで色んな意見があるということを知って欲しかった。」
「一つの題材で色々な見方ができることを学んで欲しい。」

などの回答を得られますが、
結局、それを学習することで生徒に成長した実感を与えるものは
非常に少なく、更には「そこまでは考えていません。」という
回答も多くを占めるのが現状です。

話し合って、色んな意見が出て、面白かった、良かったね
で、終わっていて
結局、教師は生徒に何を見せて、何を伝えたのか。
それが足りないと強く感じます。


普段の会話の延長上で、同じ土台を持つもの同士での議論のままでは、
本当の意味で新しい発見は期待できない。
教師が、生徒とは異なる経験、体験、そして学びという土台を持っている
からこそ、生徒同士では得られない視点を与えて気付きを与える
ことができるのではないでしょうか。

だから、学んだ、という実感になり
「この先生についていけば成長できる」と思わせる魅力になるのです。

そして、
生徒がその教師の持つ土台そのものに興味を抱く。
その教師が行なう授業に興味を抱く。
だから学ぼうとする。

その先に、将来や希望を見せていくことで
更なる意欲を引き出してあげる。
これがきっと、必要なのではないでしょうか。


学ぶ意欲を引き出すのなら、
まず、教師が自身をどう魅力的に見せるのか、
これが重要なポイントであると常々感じます。

そして、授業に成長する実感を与えること。
だからこそ、自らが力を得ていると実感でき、
能力を発揮したい、と思うことができる土台が形成されて
いくのではないでしょうか。


まずは、人間教育という土台をしっかり作って、
学ぶ意欲を高める意識改革を、教師も、家庭も、組織も
一体になって取り組まなければ、学力向上はきっと望めない
ことでしょう。

例えば
インドの子供達、学力が向上するのは当たり前ですよ。
だって、自分の将来の夢を、自分でしっかり語ることができますから。
その目的意識の土台の上に
学ぶ意欲が乗っている・・・
勉強するはず、身につくはずです。

さて、日本。
学力向上を叫ぶ前に
学ぶ意欲、人間教育だと思いますが、いかがでしょう。

先生方、ご自身のクラスの生徒の将来の夢、
全員しっかりと把握できていますか?
そして、希望を与えていますか?

この記事に対するコメント

 以前からこちらのブログはおじゃまさせて頂いていたのですが、初めてコメントさせて頂きます。
メールマガジン拝読させて頂いております。

 教師として耳の痛いお話でした。
 教師の世界で、話し合うことがあたかもすばらしい授業であるかのようにもてはやされることがあります。
 私も話し合いの授業目指して教師になった10年目くらいまでそのたぐいの実践例を読み、実践しておりました。
 そして、やっと話し合うことがすばらしい授業ではなく、大切なのは話し合った末にあるものと言うことに気づきました。
 要は、話し合うという行為そのものでなく、学んだという実感であるものと感じます。
 そして、その積み重ねが意欲につながるものと思います。
 それが、先生のおっしゃっていことと同じであると感じます。
 ですから、今回の記事、大変興味深く拝読させて頂きました。
 全く同感です。

 これからも勉強させてください。
 

【2007/05/03 23:57】 URL | 平木 #- [ 編集]


平木さんへ
コメントありがとうございます。
私は進学塾で教え込みという逆のアプローチから、それは何かおかしい、
と感じて「生徒の話し合い」と「生徒との話し合い」で授業を作ることや
その先にどの様な気付きと成長している実感を与えるのかを考える様になりました。

学ぶ意欲は「種をまく」から芽が出るもので、
きっとその種こそが、成長している実感であるのかな、と感じます。
そこに、水と肥料を与えて
大きく成長させてあげたいな、といつも感じます。
【2007/05/08 04:03】 URL | moro #- [ 編集]


追記
申し訳ございません。
メールマガジンがすっかり滞ってしまって・・・
近日中に発行いたします・・・
【2007/05/08 04:04】 URL | moro #- [ 編集]


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moro(諸葛正弥)

  • Author:moro(諸葛正弥)
  • 自己紹介
    ・教育技術コンサルタント
     T's skill教育技術研究所代表
    ・NPO法人交流分析協会会員
     交流分析士
    ・日本教育工学会 会員
    ・建築家

    ■明治図書より
    進学塾講師が書いた日本初の教育図書
    「人気塾講師直伝!イラスト図解でわかるプロ教師力アップ術55」を出版
    現在、第7版
    ■毎日コミュニケーションズより
    「フィンランドメソッド実践ドリル」を出版
    現在、第5版
    ■メールマガジンも発行しています
     「せんせいのスキル」
    e-mail:
    長年の大手進学塾講師経験や研修担当経験を経て「T's skill教師塾」を設立し、塾講師出身の教員研修講師として活動。
    私立中高一貫校、教育委員会、専門学校など研修や講演、顧問などを通じ、学校教育改革を提案中。

    これまでの数々の講演・研修ではこれまでの研修と違う、こういう研修を早く受けたかった、と高い評価を頂いております。

    T's skill「教師塾」を開催
    授業技術の研修・講義など各地で実施
    各種教育セミナーも開催予定
    全国から数多くのお問い合わせを頂いております

    2008年メディア関連の履歴
    ■NHK「おはようニッポン」
    ■TBS「ピンポン」
    ■ラジオ「J−WAVE」
    ■雑誌「R25」
    ■新聞「日刊ゲンダイ」
    ■雑誌「東洋経済」(書評)
    ■出版「フィンランドメソッド実践ドリル」
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