子供の才能を伸ばす教育を
教師塾、教員研修、セミナー、講演などの活動と、 教育への想い、教育論を語ります。 「教師」「保護者」そして「子供に関わる多くの方」へのメッセージ @T's skill教育技術研究所
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研修の現場から3
少し前提をお話しておきたいと思います。
私は進学塾講師です。
学校の教師でもなければ、校長経験者でもありません。

そんな人間が研修を行なう、となれば
当然、面白く思わない方もいらっしゃることでしょう。

過去に
「塾講師に学校の何が分かる」
「テストで点を取らせるだけの塾と学校を同じに考えて欲しくない」

そうした声も頂きました。

たかが塾講師、という目で見られていることも承知しています。

ですから
きっとそういった面で
私の様な人間を歓迎していないケースは間違いなく存在する、
と自覚をしております。

外から見た学校という世界について正直に言えば
学校とは私の様な立場の人間が立ち入ってはいけない
特別な教師という仕事を選んだ人のための場所なんだ、という
プライドという壁で囲まれた世界に感じました。



けれど
実際に、教師塾にいらっしゃった先生方からは
そんな言動など一切出ることがなく、
教師の世界に一歩踏み込んで見ると、
そこは外から見て感じた印象とは異なるもので
世間一般に言われるような
閉ざされた学校、というものとは異なるイメージでした。


ただ、全てがそうかと言えばそうではない。
そのような先生とは正反対にいる方々もまた存在するのです。



ある公立校の校内研修へ行ったときのこと。

席に座る先生方の座る姿勢がまず、酷かった。
足組み、腕組みは当たり前、
肘つき、頬づえも多く、
初めから、聞く気が無いという態度を示していたり

私に抵抗する姿を見せたかったのか、
始まると同時に何の話も聞かずに
席を立ち、帰る先生までいる始末。


年齢も私より年配の方々が多かったですから
それも気に入らなかったのかも知れません。

中には話をしっかり聞いて、メモを一生懸命に取る
先生もいらっしゃいましたが・・・
当時は著書もまだ出ていなくて、無名の塾講師であり、
冷ややかな目線のままで、最後まで突っ走った記憶が
あります。


でも、当時、私も未熟者でしたから
ろくな研修ではなかったのだと思います。
きっと様々に研鑽を積まれた先生方にとって
聞くに堪えない内容だったのでしょう。
当時、帰った後に酷く悩んだ記憶があります。


その後も様々な場所で
私も数多くの研修をやらせて頂く経験をしてきました。
気付きも多かったですが、分かったこともあります。

はっきり申し上げるなら
半数以上の場合、
校内研修を開始する段階での先生方の空気は重い。
どこに行っても品定めをする、
隙があれば何か言ってやろう、
逆に、冷ややかに小馬鹿にする様な目で見ている、
そんな空気が漂っていることすらあります。


けれど、その原因の一つは
お互いの持つ背景に対する理解不足と誤解、にある様に感じます。


「塾講師に学校の何が分かる」
「テストで点を取らせるだけの塾と学校を同じに考えて欲しくない」

そんな批判を受けるのはそれをよく現しています。
塾講師も様々で、本当に詰め込むことしか能の無い指導をする方も
いますが、多くの場合はそれだけではないものです。

私は生徒と関わる過程の中で
クラスの生徒全員の趣味、将来の夢、目標、友人関係などを
リサーチし、頭に叩き込んだ上で授業に臨んでいました。
なぜなら、生徒を引き付ける授業をするために、彼らが授業を通じて
受験がゴールにならない力を付けて欲しいという願いもあり、
発問や例え話などを工夫し、誰にどの質問を投げ掛けたら効果がある
かを考えて授業を進行するために・・・

そして、授業後も生徒と話す時間を作り、雑務や予習などを終えて
帰宅するのが夜中3時というのは当たり前の生活でした。
さらに言えば、仕事の半分は保護者対応でもあるのが現実です。
年中、保護者の方の相談に応じ、面談をし、電話をかけ、
状況を詳細に把握して、生徒の指導に活かすのです。

家庭学習がしっかりしていなければ、結局、点数を取らせることすら
できない訳ですから・・・
そのために、
生活指導に至るまで、保護者、生徒と関わっていきます。
普段、こういう声掛けしていませんか?
そうするとやっぱり反発してきますよね。
こうすると上手に動きますよ、とか。

家庭で手に余った状態を
家庭と講師とでタッグを組んで話し合い、
こちら側で生徒を厳しく指導し、
家庭では逆にそれをフォローしてもらうことでスムーズに
行動改善を図ったり・・・


生徒の友人関係のトラブルを仲裁したり
いじめ問題を処理したり
生徒同士のケンカを止めたり、仲直りさせたり
帰宅時に万引きしてつかまった生徒の対応をしたり・・・etc


塾だから勉強だけしか関わっていない
と思われているのなら大きな誤解です。
確かに、学校よりも接する時間は短いですが、
生活指導、モチベート向上、保護者との関係作り
それらが上手く機能していなければ、
結果として、テストで点数を取らせることすらできない、のです。


一方で私も
学校の世界に入り込んでその現状を見るまでは
その実態を知らず、学校の教師はだらしない、と感じ、
学校に授業で負けるはずがない、
学校の授業では一体何をやってるんだ?
保護者から信頼されなくて当たり前だ
と批判的な目線しかなかった様に、お互いがお互いを知らず
先入観とイメージに踊らされて、
相手をしっかり見ていなかったことも事実です。

 ・
 ・
 ・

そんな状態で
学校に研修講師として飛び込んで
斜に構えられるのは当たり前なのです。

少しずつ、理解が深まっていったとき、
本当の意味での交流も生まれるのかも知れません。

けれどそれまでは
少しずつその道を切り拓かなければならないな、
というのが実感です。


学ぶ教師と学ばない教師
その違いは、食わず嫌いにあるのかな、とも感じました。



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プロフィール

moro(諸葛正弥)

  • Author:moro(諸葛正弥)
  • 自己紹介
    ・教育技術コンサルタント
     T's skill教育技術研究所代表
    ・NPO法人交流分析協会会員
     交流分析士
    ・日本教育工学会 会員
    ・建築家

    ■明治図書より
    進学塾講師が書いた日本初の教育図書
    「人気塾講師直伝!イラスト図解でわかるプロ教師力アップ術55」を出版
    現在、第7版
    ■毎日コミュニケーションズより
    「フィンランドメソッド実践ドリル」を出版
    現在、第5版
    ■メールマガジンも発行しています
     「せんせいのスキル」
    e-mail:
    長年の大手進学塾講師経験や研修担当経験を経て「T's skill教師塾」を設立し、塾講師出身の教員研修講師として活動。
    私立中高一貫校、教育委員会、専門学校など研修や講演、顧問などを通じ、学校教育改革を提案中。

    これまでの数々の講演・研修ではこれまでの研修と違う、こういう研修を早く受けたかった、と高い評価を頂いております。

    T's skill「教師塾」を開催
    授業技術の研修・講義など各地で実施
    各種教育セミナーも開催予定
    全国から数多くのお問い合わせを頂いております

    2008年メディア関連の履歴
    ■NHK「おはようニッポン」
    ■TBS「ピンポン」
    ■ラジオ「J−WAVE」
    ■雑誌「R25」
    ■新聞「日刊ゲンダイ」
    ■雑誌「東洋経済」(書評)
    ■出版「フィンランドメソッド実践ドリル」
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