子供の才能を伸ばす教育を
教師塾、教員研修、セミナー、講演などの活動と、 教育への想い、教育論を語ります。 「教師」「保護者」そして「子供に関わる多くの方」へのメッセージ @T's skill教育技術研究所
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先生、研修に参りました(1)
ある年の12月。
東京都のある会議室に向かう電車の中、
私の心の中は緊張で埋め尽くされた感じがして
無意味に中吊り広告を眺めて歩きながら
目的の駅に着くのを待っていました。

その日は私が初めて自分で受講生を集めて
講座を開講する、その初日でした。
受講生は3名ほど。
学校の先生方でした。
その先生方に、授業技術の講座をするのですが
これが私にとって、現役の先生に研修をする初めての経験。

今から思えば無謀な挑戦だったな、と思いますが・・・
それまでは進学塾講師として、塾内の講師研修は数々担当して
きたものの、学校の先生を相手にした経験は全くありませんでした。
さらに、学校の現場でどんな授業が行なわれ、
そこでどのような技術を積み重ねられているのかなど
全く知らない、要するに相手が全く見えない状況での
講座開講だったのです。

進学塾の世界で長くやっていても
学校教育のことなどさっぱり分かりません。

けれど、
私は学校と塾のボーダーラインに疑問を感じていました。

授業を通じて生徒と接して、物事を伝える。
そして生徒の成長を喜び合う・・・

そんな部分においては同じ志を持って指導に当たっているはず、
けれど、お互いの姿が見えない。
同じ子供の指導をしていても、
まるで敵対関係かの様に関わり合うことはない。

そして
見えない相手を罵りあう醜い声ばかりが耳に入る。

その狭間で混乱し、
苦しむのは子供であるにも関わらず・・・


だから私はその壁を壊したかった。

進学塾には進学塾として、
子供に学力をつけ、志望校に合格させるという技術と
生徒、保護者の信頼を得てファンを作る技術の蓄積がある。

もしかしたら
そんな事は学校の世界でも当たり前に行なわれているかも知れない。

けれど、
学校と塾は役割が違う。
その背景が異なる環境の中で培われてきたお互いの技術は
当然、違いがあって、お互いが学ぶべきものがあるはずだ、と
どこか確信めいたものがありました。


私は学校と塾のボーダーラインを壊したい。

だから、まずは自分の持つ技術を学校の世界に問い掛けていきたかった。
相手を知りたいのなら、まず自分がそれを出すことから始める。
そんな想いで授業技術の講座を開講することを決めました。

私は理科や算数・数学を担当し
それなりに高い授業評価も得てきて、
理科に関して言えば、その指導内容にも自信を持っています。
詰め込みだけではなく、考えて、理解して、使うことのできるようにするための
授業を考えて実践してきました。

ただ、楽しいだけではなく、
理科を楽しむ
そんな授業をしてきたつもりですが、
けれど、私は理科の科目に踏み込んだ授業をするつもりは
ありませんでした。

なぜなら
学校と塾では役割が違うから。
受験のための授業が、学校の先生方に受け入れてもらえるとは
とても思えなかったから。


だから私は
科目に関わらない、共通する授業の技術
純粋に、授業をする上で求められる技術を伝えることにしました。

そうしてつけた講座の名前が「授業技術専門講座」でした。
これまでありそうでなかった、
そんな講座だったので参考にするものもありませんでした。

だからこそ、
自分が培ったものを体系化し、理論化するために分解して
組み立て直して、講座を作り上げました。


でも、
相変わらず相手が見えない不安は変わらず迎えた講座の初日・・・
不安だらけのスタートでした。


次回に続く・・・
この記事に対するコメント
いかがでしたか?
こんにちは
学校の教師もわからないものに対する抵抗は強いです。
でも,集まってこられたのなら,それとは違う価値観を持つ人が集まってきているかもしれません。いかがでしたか?
私はいま,低学力(半端じゃないです。塾にも行かない子がほとんどですから,塾では見かけないタイプと思ってください)の子どもたちへの補習のやり方と教材に頭を悩ませています。
私の授業で取ったノートやワークシートを使って塾でも生徒が学び,
その先生の意見や,アイディアをもらえる,またはその逆のような関係が作れたら,中から下の成績の子にはいいだろうなあといつも思います。同時に,中学生においても高校と同レベルぐらいの授業を求める子どもたちに,もっと質の高い教材と支援を与えてあげられたらとも思います。そんな関係には,塾と学校はなれないものなのでしょうか?
【2007/12/31 16:06】 URL | すずめ@おばちゃん教師 #YQUfCfM6 [ 編集]


すずめ@おばちゃん教師さん
コメントありがとうございます。
ちょうど3年前の12月だったのですが、当時、集まって下さった先生方は確かに想像していた価値観と違っていました。その時、熱心な先生方の姿の大きく触発されたりもしたものです。
先生が仰るような、学校と連携した塾の姿・・・子供達のためにも新しい良い関係を模索しなければいけませんね。
【2007/12/31 16:34】 URL | motoT #- [ 編集]


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プロフィール

moro(諸葛正弥)

  • Author:moro(諸葛正弥)
  • 自己紹介
    ・教育技術コンサルタント
     T's skill教育技術研究所代表
    ・NPO法人交流分析協会会員
     交流分析士
    ・日本教育工学会 会員
    ・建築家

    ■明治図書より
    進学塾講師が書いた日本初の教育図書
    「人気塾講師直伝!イラスト図解でわかるプロ教師力アップ術55」を出版
    現在、第7版
    ■毎日コミュニケーションズより
    「フィンランドメソッド実践ドリル」を出版
    現在、第5版
    ■メールマガジンも発行しています
     「せんせいのスキル」
    e-mail:
    長年の大手進学塾講師経験や研修担当経験を経て「T's skill教師塾」を設立し、塾講師出身の教員研修講師として活動。
    私立中高一貫校、教育委員会、専門学校など研修や講演、顧問などを通じ、学校教育改革を提案中。

    これまでの数々の講演・研修ではこれまでの研修と違う、こういう研修を早く受けたかった、と高い評価を頂いております。

    T's skill「教師塾」を開催
    授業技術の研修・講義など各地で実施
    各種教育セミナーも開催予定
    全国から数多くのお問い合わせを頂いております

    2008年メディア関連の履歴
    ■NHK「おはようニッポン」
    ■TBS「ピンポン」
    ■ラジオ「J−WAVE」
    ■雑誌「R25」
    ■新聞「日刊ゲンダイ」
    ■雑誌「東洋経済」(書評)
    ■出版「フィンランドメソッド実践ドリル」
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