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| 先生、研修に参りました(2) |
さて、初めて自分で主催した講座の当日。
受講者は3名。 申し込みは4名だったのですが、1名が欠席でした。
受講された方々から感想を聞いたりする余裕もなく 一生懸命に講座をこなすことだけで精一杯だった記憶が ありますが、どの先生方も一生懸命で、自分の授業を より良くするための熱意が高い、という印象を受けました。
幸いなことに そこで出会った方々はその回に限らず、 その後も講座へ通って下さったので、 受け入れて頂けたのだろうと、安堵したことを覚えています。
塾講師でしたので そのノウハウは学校の先生には受け容れ難いのではないか という先入観が私の中にもあったので、 当初は塾講師であることを隠していた時期もあったくらいです。 でも、その先入観は受講者の方々にしてみれば ほとんど無かったようで、自分の授業を良くするために 使えるものは取り入れたい、という想いがそこにはあり、 ある方は地元に戻られてから新聞に寄稿をして下さったくらいです。
私にはそれがとても嬉しかった。
その後も何度か講座を開講していったのですが 正直言えば、講座を開いても1人、2人しか受講生がいないという 状況もしばしばで、会場費を支払うだけで赤字になってしまう、 そんな状況がかなり続きました。
けれど、それでも 細々と続けていく中で分かってきたことも多く、 多くの出会いもあり、学校教育について学ぶきっかけと 足掛かりになっていったので、続けていこうと思えました。
さて、 講座を開講して最初に気付いたこと、それは2つありました。
1つ目は 授業技術などが体系化されて残されていない実情。 2つ目は 塾は成績が優秀な子供ばかりで学級運営など必要という誤解。
1つ目は深刻だ、と感じました。 進学塾にも正直言えば、体系化された授業技術の蓄積があるかと言えば それほどのものはありません。そして何より、それぞれの経験のみでそれらが 実行されていて、理論的な裏付けや体系化などされていません。 でも、学校には長い歴史があり、そうしたノウハウが受け継がれていると 思っていたのですが、実際はそうではない、と感じたのです。
私が講座で心理学や人間行動学などを背景に授業技術を体系化し、 理論と実践を噛み砕いて講座をしてみた結果、受講者の方々が 「授業の技術を体系化したものはなかった」と仰って下さるのです。
さらに研修=座っているもの、という概念が強いためか 受け身の姿勢が当たり前になってしまっている・・・だから受講者を巻き込んで 意見を拾って進行し、ワークをしたり、スピーチやロールプレイを交えて 講座を行なっていくことが新鮮だったようです。
授業では当たり前に、生徒と先生がそうでありたい、と皆が思っていることを 研修で受講生と一緒に行なっているだけなのに、そう思われるのは いかに授業と研修を別のもの、として意識しているかという現状の現れである と感じました。
そして2つ目。 塾は成績優秀な子供ばかりが集まっているという誤解。 これは未だに根強い様です。
少なくとも私が授業をしてきた中で 様々な生徒に出会ってきましたが、成績優秀な生徒ばかりどころか 成績が優秀な生徒はほんの一握りで、 クラスの中でもその学力差はとても大きいものです。
中学生のクラスでは、例えば中3の2学期の内申で9科目合計11という 生徒もいて、どうしたものか頭を抱えたこともありました。 さらに、小4のクラスでは歌って踊ってしまう児童がいるクラスを 受け持ったこともあり、塾でも学級崩壊を起こすという現状を 幾度も目にしてきました。
嫌なら止めさせれば良い。 そんな理屈は通用しません。 企業なので、退塾してしまえば売上が減少します。 切り捨てる、という判断はできないのが当たり前なのです。
さらに、1講師の立場とすれば 切り捨てるなどというのは、逃げであり、 本気で向かい合ってなんとかしてあげたい、という想いがそこには あるので、結局、時間を割いて面倒を見るということが多いものなのです。
そして学級経営。 実は塾でもクラスを担当して 本当に成績を上げたい、目標を叶えさせてあげたいのなら 授業規律と生活指導がしっかり行き届いていなければならない というのは当たり前のことで、そこに関しても多くの労力を 割いているのです。
さて、次回は 塾で行なっていた学級経営についてお話します。
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