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| 連載 第3回 心配の無い生徒も |
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心配の無い、優秀な生徒も ちゃんと目をかけてあげないと 孤独な生徒になってしまう。
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できの悪い生徒ほど印象に残る そして、かわいいものです。
あるとき、 成績の悪い生徒(Aくん)を どうにかしてできるようにしてあげたい そう思って、 補習をしたり 課題を出したりして とにかく、手をかけていました。
まあ、呼び出されたり 居残りさせられる側の生徒にしてみれば かなり嫌な顔をされますが・・・
それでも、 何とかできるようにしたい そう思ってAくんの面倒を人一倍見ていました。 その内、Aくんも慣れてきたのか 質問を持ってきたりするようになり、 私はAくんの質問対応に多くの時間を 掛ける様になってきました。
そんなある日、 成績が優秀な生徒(Bくん)が 私の所にやってきて、質問を持ってきたのです。 でも、少し考えれば解ける問題でした。
そこで、つい 「お前ならその問題を簡単に解けるはず」 「ちゃんと解説を読んで来い」 と突き放し、 Aくんの質問対応をしてしまいました。
その後、 Bくんは授業中に騒いだり 私語をしようとしたり、 他の生徒にちょっかいを出したり・・・ そんな事を繰り返すようになり、 授業の度に叱られる様になりました。
あまりにそれが直らないため、 Bくんを呼び出し、話を聞いたのですが なぜ、そんなことをするのかを 話してはくれません。 特に理由は無い、とのこと・・・
そうして Bくんは授業の度に 私に残され、叱られる様に・・・ 何度も叱っている中で 「お前は成績も良くて、ずっと真面目にやってきたじゃないか」 「なんで、急に不真面目になったのか分からない」
と私が言ったときのこと・・・
Bくんが一言だけぼそっと 「だって真面目だと相手をしてくれないじゃん」 とつぶやいたのでした。
その瞬間、ハッとさせられました。
Aくんの成績を上げたいあまり 他の生徒への意識が極端に低くなっていたこと・・・
Bくんはそれを敏感に感じ取っていたのかも 知れません。
成績が良い、真面目だから 放っておいても大丈夫、と思い込んでいました。
でも、そうでは無かったのです。 先生にちゃんと見ていて欲しい欲求には 成績など関係ないのです。
良く考えれば 当時の私はBくんはできて当たり前、と Bくんをほめたり、対話をしたりすることを していませんでした。
そんなBくんは 怒られることで、先生に注目されることを選んで しまったのでしょう。
普段、何の心配も無い生徒も 先生にちゃんと見て欲しい もっと言えば、 ちゃんとしているからこそ、 認めて欲しいのかも知れないのです。
クラスの中で授業も大人しく 真面目に参加していて、 叱られる様なこともしなければ 成績も良い。 何の心配も無いから大丈夫、 と思って放っておいたなら・・・
頑張っているのに先生の視界に入れてもらえていない とっても寂しい、孤独な生徒になってしまう。
そのことを思い知りました。
心配の無い生徒、影の薄い生徒にも しっかりと気を配れる先生にならないといけない そう思って、 それからは全ての生徒に声をかけることを 習慣にするようになりました。
一人一人をちゃんと見て 変化を見て どんな声をかけたら良いのかな と考える習慣がついたのも、 これがきっかけかも知れません。
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