ソーシャルネットワーク
諸葛正弥の教育論
教育に関する持論や新しい教育のあり方について、教師として、または保護者として、様々な切り口でお話します。(元タイトル:子どもの才能を伸ばす教育を)
11
| 2019/12 |
01
S
M
T
W
T
F
S
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
-
-
-
-
■江東区・東雲にロボット教室・新規開校!ヒューマンキッズサイエンス東雲教室 ホームページ
■教育ブログをお探しの場合はこちらを参考にして下さい。(別ウインドウが開きます。)
■お問い合わせはこちらからメールにて受け付けております moro@t-skill.com までお気軽にどうぞ
メルマガ登録・解除
「できる子」を育てるメルマガ
購読無料◆勉強ができる子は何が違うのか。どんな習慣を身につければ良いのか、など。「できる子」を育てる秘訣を紹介します。>>
サンプルを見る
詳細ページへ
powered by
まぐまぐ!
ロボット教室の役割
ロボット教室を始めてからおよそ4年目になり、
初めの理想と現実とのギャップに苦しみながらも
これは何のための教室なのだろうか、という問いとの闘いでした。
初めは工学的な知見を育てることを目的としてみたのですが、
実際に集まる生徒が次々と低年齢化し、
改造はおろか、制作する作業そのものに向かわせることが
ファーストミッションになっていき、制作したロボットのプレゼンテーション
も初めのころは取り組んでいたものの、
拒否をする生徒やそもそもプレゼンテーションの
土俵にも上がれない子が多数を占め始め、
それもやらなくなっていきました。
では、
ロボット教室に通わせると、どんなメリットがあるのか。
単に作るのが面白い、というだけでは、
家でレゴを制作しているのと変わりがない。
だからといって、仕組みに関わる話をしても響かない。
ですが、制作の様子を見ている間に
ある共通項が見い出せたように思います。
・テキストをきちんと読む生徒がほとんどいない。
→直感と写真だけで作るから、パーツの選定ミスが多発する。
・トライ&エラーを繰り返さない。
→組み上げて動かしてみると不具合があって動かない場合、
そこで自分で原因を探そうとしない。投げ出す。
そして、最大の課題は
大人がやってくれるのを前提としている受身の子どもが多い。
ということ。
要は、自力で課題を乗り越える、という経験をきちんと持っている子が少ないのだろうと感じています。
困ったら、できない、と叫ぶ、騒ぐ、泣く、怒る、などの意思表示をすれば、後は大人がやってくれるというスタンスは多くの生徒に共通しています。
気持ちはとても理解できるのですが、そこでそのまま「はいはい、どうしたの?」と対応してしまっては、
恐らく、その子は毎回、同じように「できない!」と騒ぐアピールをするだけで何も乗り越えようとはしないでしょう。
ですから、
テキストをきちんと見ればできること、については
「テキストをきちんと見なさい。」という指導のみに抑えて、
自分の力で乗り越える達成感をいかに与えるのか、という方針に変えました。
ロボットの改造も本来は自由な発想で改造をするという趣旨なので、
私にとっては楽しい時間と思っていたのですが、
生徒にとっては苦痛なようで、改造のテキストはないんですか? となる・・・
それでは意味がないでしょう・・・
自分で試して、失敗して直して、という繰り返しを通じてより良いものを、
というチャレンジ精神が湧かないようです。
なので、まずは自力で乗り越えた成功体験をさせないと、
チャレンジしたいという気持ちのベースとなる自己肯定感も生まれない、
と思いますので、今は改造を無理強いするよりは自力での制作に
こだわらせるのが良いと思っています。
そして、
パーツの紛失などにより、パーツが足りないときも、
「パーツがない」と言っているだけなら
「大変だね」
と返すだけに留め、
きちんと、何をして欲しいのかをお願いしない限りは
話は聞くが、何もしてあげないというようにしました。
すると、少しずつですが、
自力で頑張る子も増え、
きちんと、お願いできる子、お礼が言える子も増えてきました。
低学年を対象にしたロボット教室とは
ロボット制作を通じて、基本的な習慣や自力で乗り越える体験をさせるためにある、
どちらかと言うと人間教育の場、なのだな、と感じています。
ロボットを通じて人間を育てる・・・
何ともシュールな感じがするのは私だけでしょうか・・・
【2017/09/26 13:07】
|
┗moroT日記
|
TRACKBACK(0)
|
COMMENT(0)
|
■江東区・東雲の学習塾まなび-スタイル
■「諸葛正弥教育総合研究所」
■T's skill教師塾 東京都江東区で開講
<<
お知らせ
|
BLOG TOP
|
日本人は自己主張が下手か
>>
この記事に対するコメント
この記事に対するコメントの投稿
NAME▼
MAIL▼
URL▼
SUBJECT▼
COMMENT▼
PASS▼
SECRET▼
管理者にだけ表示を許可する
|
BLOG TOP
|
この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://tskill.blog8.fc2.com/tb.php/658-a795fe1a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール
Author:moro(諸葛正弥)
自己紹介
・
諸葛正弥教育総合研究所
・千葉県立柏高校SSH運営指導協議員
【代表著書】
◆「子どもの才能は間取りが育てる」(マイナビ新書)
◆「プロ教師力アップ術55」
◆「フィンランドメソッド実践ドリル」
カテゴリー
■このブログについて (44)
┣【学校改革】 (9)
┣【先端教育】 (6)
┣【教育方法論】 (6)
┣【教師教育】 (4)
┣【保護者として】 (1)
┣【教育論・その他】 (17)
┗moroT日記 (315)
■教育ニュース (12)
■先生方へ (17)
┣【授業の手法】 (7)
┣【ほめる・しかる】 (5)
┣【生徒とのコミュニケーション】 (2)
┗【成績の向上】 (3)
■保護者の方へ (19)
┣【子どもの気持ち】 (3)
┣【やらない子の習慣】 (5)
┣【学ぶ習慣づくり】 (9)
┗【塾選び】 (2)
■受験勉強関係 (3)
■過去の記事 (192)
┣【授業論・教師教育】 (49)
┣【教育論】 (12)
┣【中学受験関係】 (23)
┣ちょっと待ってお母さん! (40)
┣活動記録 (25)
┣企画 (18)
┣学力向上へ50の提言 (12)
┣ちょっと雑学 (6)
┣フィンランド教育 (2)
┗プロ教師力アップ勉強会 (5)
最近の記事
お知らせ (09/16)
ロボット教室の役割 (09/26)
日本人は自己主張が下手か (09/21)
サレジオ学院へ訪問 (12/08)
教師に必要なこと (01/08)
最近のコメント
moro:ICTは使う人次第 (07/10)
素浪人:ICTは使う人次第 (07/09)
moro(諸葛正弥):会議を見直す2 (10/05)
moro(諸葛正弥):会議を見直す2 (10/04)
dolce:会議を見直す2 (10/03)
諸葛正弥:非常勤講師の役割 (10/03)
:ネットの噂は75日ではない (11/26)
ブログ内検索
RSSフィード
最新記事のRSS
最新コメントのRSS
最新トラックバックのRSS
リンク
授業のいろは
読んで学ぶ教師塾
レンタルオフィスM-style
学習教室 出師塾
諸葛正弥教育総合研究所
出師塾スタッフブログ
小学校長のお仕事
高橋さんちの家庭塾日記
『杏壇』
T's skill リンク集
にほんブログ村 教育ブログ
人気blogランキング
週刊ブログランキング
BS blog Ranking
ジョブログランキング
ブログ リンク&人気ランキング
人気UPランキング>育児・教育
子育てブログランキング
ゴルフ場一覧ガイド
サッカーのことなら - sirube
受験ウェブ漫画「咲くら」harftime
オススメ問題集・参考書
管理者ページ
このブログをリンクに追加する
■江東区・東雲にロボット教室・新規開校!ヒューマンキッズサイエンス東雲教室 ホームページ
(※管理人が運営する新しい教室です。)
■教育ブログをお探しの場合はこちらを参考にして下さい。
Powered By
FC2ブログ
. Copyright © 諸葛正弥の教育論 All Rights Reserved