子供の才能を伸ばす教育を
教師塾、教員研修、セミナー、講演などの活動と、 教育への想い、教育論を語ります。 「教師」「保護者」そして「子供に関わる多くの方」へのメッセージ @T's skill教育技術研究所
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子供は経験して学ぶ
先日、定年退職をされた先生とお話をする機会が
ありました。
大変に興味深いお話をされていたので、
少し書かせて頂きます。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 
最近の子供は切れやすい、とか
加減を知らない、などと言われているけれど、
それは当たり前のことなんだ。


よく考えてみれば分かることだよ。
あなたが育ってきた時の事を
思い出してごらんなさい。
友達とケンカをしたり、誰かにちょっかい出したり
誰かに意地悪をされたり・・・
そんな経験をいくつもして大きくなったでしょう?

そして、その度に先生に怒られたり
友達同士でどうやって仲直りしようか
考えたりしたんじゃないですか?

けれど、今の子供達の環境は違ってきている

他人に意地悪をする、ケンカをする、ちょっかいを出す
それら子供同士のトラブルそのものを全否定され、
挙句の果てに他人との競争まで取り除こうとされて
しまっているから、

子供に社会の刺激を与えることなく
まるで温室で育てようとしているかの様な環境になって
しまってきている。

本来、その様な子供同士の色々なトラブルの中で
人間関係を学んで自分のあり方や他人とのスタンスを
学習していくはずなのに、それがない。

もちろん、今の子にもトラブルはあるのだけれど、
大人がトラブルそのものを叱り、その中にあるもっと
大切なことを見逃してしまっている。

ケンカをした。
ケンカの中身や背景よりも
ケンカをしたことだけを叱ってしまっている。

もっと極端な話をすれば
いじめが無い環境もありえない。
大なり小なり、いじめの様な意識は必ず生じるもので
そういう人間関係から、子供は人間関係を学んでいく
ものなのだ。
そして、その加減をその中から学んでいかせなければ
子供はいつ、他人との関わりのスタンス・加減を学べ
ば良いのだろうね。

そのはずなのに、
今はいじめという言葉に過敏になり過ぎて

いじめが起きる=ろくでもない学校

というイメージがついてしまっている。
いじめそのものが悪、なのではなくて、
そういう現場を目の当たりにしたときに、
しっかり処置できるかどうかが問題なのであって
野放しにするなら、確かに問題だけど
いじめがあったことそのものが、問題なのではないん
ですよ。

近年は特にそこを勘違いして
いじめ=悪 で片付けてしまっている。
そうすれば楽なんだろうけれどね。

本当はそれをどう解決するかの方が大切なのに
保護者もメディアも世論もみな、いじめそのものに
蓋をするというか、いじめそのものを非難の対象に
して逃げてしまっているように思えるよ。


ほら、そんなことだから、
最近の大学生は、社会人でもいいよ
精神年齢が下がってきている、と言うじゃない。
まるで、大学生が昔の高校生のようで、
社会人にしても、まるで学生のような社会人も多いじ
ゃない。

例えて言うなら
抗菌、抗菌と言われた環境で育った子供には
免疫力が育たない、のと同じように、
保護者や世論が過度に子供を保護する環境で育てたら、
社会に出てから本当に必要なものが育たないんじゃない
かな、と思うんですよ。

そもそも、そういう人間関係の経験値が足りてないから
人間関係のトラブルですぐに切れてしまったり、
加減が分からなかったり、
競争する前から投げ出したりするんでしょう。
化学物質や他人のせいにするのは簡単なんです。
けれど、その前にもう一度、
教育環境のあり方について、考え直すときが必要だと思
いますよ。

ここ10数年で大きく教育の環境は変わった気がします。
良い方向に変わったとは必ずしも言えないけれど、
これまで、このように変わってきたという事は、
今の教育に関わる若い人たちの力で教育環境を変える事
ができるという事でもあるんです。
頑張って下さい。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

いかがですか。
賛否両論あると思いますが
私には良く分かる気がします。

塾でも子供同士のケンカが起きることがあります。
そのとき、思うんです。
最近の子供は、何かされるとすぐに手が出るな、と
要するにすぐに殴ってしまうのです。

または、何もせずに泣くか・・・

切れやすい、とかではなく、
幼稚園くらいの子供がケンカをするのと殆ど変わり
がないのです。

子供同士の関わりによるトラブルを解決してきた
経験があまりに少ないんだろうな、
とは感じています。

教育に関わる者として、
子供同士のトラブルから何を学ばせるか、という視
点で教育を考えることは今後、結構重要になるので
はないのか、と感じました。


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プロフィール

moro(諸葛正弥)

  • Author:moro(諸葛正弥)
  • 自己紹介
    ・教育技術コンサルタント
     T's skill教育技術研究所代表
    ・NPO法人交流分析協会会員
     交流分析士
    ・日本教育工学会 会員
    ・建築家

    ■明治図書より
    進学塾講師が書いた日本初の教育図書
    「人気塾講師直伝!イラスト図解でわかるプロ教師力アップ術55」を出版
    現在、第7版
    ■毎日コミュニケーションズより
    「フィンランドメソッド実践ドリル」を出版
    現在、第5版
    ■メールマガジンも発行しています
     「せんせいのスキル」
    e-mail:
    長年の大手進学塾講師経験や研修担当経験を経て「T's skill教師塾」を設立し、塾講師出身の教員研修講師として活動。
    私立中高一貫校、教育委員会、専門学校など研修や講演、顧問などを通じ、学校教育改革を提案中。

    これまでの数々の講演・研修ではこれまでの研修と違う、こういう研修を早く受けたかった、と高い評価を頂いております。

    T's skill「教師塾」を開催
    授業技術の研修・講義など各地で実施
    各種教育セミナーも開催予定
    全国から数多くのお問い合わせを頂いております

    2008年メディア関連の履歴
    ■NHK「おはようニッポン」
    ■TBS「ピンポン」
    ■ラジオ「J−WAVE」
    ■雑誌「R25」
    ■新聞「日刊ゲンダイ」
    ■雑誌「東洋経済」(書評)
    ■出版「フィンランドメソッド実践ドリル」
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